雑記

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 ちょっと前に、1469の博物図鑑エンドのことを考えていて、否定とか肯定じゃなく、ただウワァーーーー!!って気持ちになっていた。
 ちょっと前というか、わりとずっと、図鑑エンドについては推しカプたちを考えるときにどこかでうっすら考えて続けているような気もする。

 図鑑エンドの記述は非常に少ないたったの数行だ。情報量は少なく、地図エンドでの一段落ののち、ペレスやアブトゥがどういう年月を過ごしたかについてはほとんどなにもわからない。ただ、ミゲルも、提督達もみんな十年単位では歳を重ねている。
 ペレスは学問の世界で大成したが、今は大学は辞して研究に没頭していること。アブトゥはふるさとに戻りシャーマンをしていたが、ペレスの著書のために世間を避け(おそらくは)隠遁しているらしいこと。そういうペレスとアブトゥだが程度は不明だが連絡は取り合っているらしいこと。そして、もう中年か初老に入るくらいの歳になっているだろう二人は、少なくともその時点でどうやら婚姻関係にはないこと。
 アマゾネスイベントでアブトゥはペレスを「私のかけがえのない人」と明言し、地図エンドでペレスはアブトゥの存在が気になること、それが「実に切ない」気持ちであることに言及する。お互いに相手に恋心を抱いているのは明らかなのだが、図鑑エンドの段階で二人が恋を成就させたかどうか、あるいは成就させたがそのあと関係を終えたのか、そのへんまったくなんともいえない記述になっている。とはいえ、ミゲルの記述が真であるなら、いろいろあったにせよ図鑑エンドの時点で二人は現在進行形でそれなりに付き合いがあることも明らかではある。
 記述は短く、十年だか二十年だかそれ以上だかの長い期間を実際、二人がどう過ごしてきたのかはほぼまったく描写されていない。なのだから、二人がお互いの思いを確かめ合ったんだか、進展したんだか、つきあって別れたんだか、腐れ縁でなんとなく続いているんだか、それとも淡い思いのままずーっっっっとなんとなく仲良しできているんだか、それは一介のオタクである私が行間を無限に読みたいように読めば良い、そうだと思う。
 けども、やはり制作陣がそれぞれのキャラクタにどういうイメージを持って作っていたろうかな、みたいなことは考えてしまう。
 おそらく。おそらくだが、ペレスは学問に心が傾きまくっているけっこうな変人であり、地図エンドで本人が言及していたようなふんわりした恋を普通の恋愛関係にまで持って行くにはあまりにも学究のほうへの興味意欲が強すぎるのであり、かつ恋愛の経験もなさすぎ朴念仁なのでどうにもできそうにない、そういうキャラだという前提を制作者側が持っている、ような気がする。
 なのでペレスは、アブトゥへの恋をはっきり自覚しないまま船を下り学問の世界に戻っていったか。あるいは恋愛を自覚はしたが交際関係にまでは持っていけずにぼんやりと、恋愛未満の(しかしその底には恋心を沈ませたような)友人としてアブトゥとの関係を保っているのか。そういう方向が制作者にはうっすらとあるかもなあと思う。
 アブトゥについても、彼女はゲーム本編中で何度も、常人や世俗からだいぶ離れて、神秘を纏う存在だということが強めに描写されているから、浮世にあって浮世の暮らしにどっぷり染まるような人格ではない、どこか手の届かないところにいる。制作者サイドにはそういう感じがちょっとありそうに見える。
 それでも、まあ歳は取ったけども、それでも二人が関係性は断っておらず「互いを認め合う仲」にまで至っている。ペレスも性格丸くなったとか言われているので、年齢を重ねたあとで少しづつ、この変人同士が、恋愛も含めて二人だけの強い関係性を構築していく可能性もまた、わざわざに残されたものではないかと思う。
 
 それはそれとして、なんかしみじみしてて味わい深い。
 それもいいかもしれない。そういう話も二次として書いてみてもいいかもしれない。
 なんでも恋愛にしなくたって。
 より大人な関係性というか……。

 でも、でもなんだ。
 それでも、そう解っていても私には、ペレスとアブトゥの二人に、お互いにとって無二の関係、お互いを特別の相手として末永く仲良くやっていってほしい欲は持っているのだ。

 特にアブトゥは、相手が自分に対してそんな気持ちを一切抱いていない(なにせ同性と思っていたので恋愛対象と見なしていない)ことをわかっていながら、それでも愛情を持ち続けていたんだと思うと。
 思うとさああ。
 叶わせてやってさ、その恋心。
 がっつり届かせてよ、その深い愛をよ。
 あの朴念仁のペレス太郎のハートにもよ。

 そんで図鑑エンドだと、どうやらペレスのせいで、世間がやいのとかしましく押し寄せてくるっつって、姿くらましたらしいんだから。
 諸々、責任取れよまったくよ、あの石頭はよ。

 まあ、ミゲルが把握してないだけで、実は二人は船を下りたあとくらいからずっと付き合ってたし、正式に婚姻を結びはしなくとも実質的に夫婦関係にある、そんくらいのことは妄想している。言われなくとも。妄想はいつだって爆走暴走していくんだからね。
 勝手に妄想はするけど、しかし制作者サイドがペレスとアブトゥをどういうふうなキャラクタとして描いているかというのを、一応念頭には入れておくこともしている(もちろん念頭には入れるが、私自身の妄想や二次創作では、原作の方向を都合良く取り入れたり無視したりする)

 しかしまあ、そういうスタンスでいるものの、やっぱり製作サイド的にはペレスは恋心よりも学問優先キャラだろうなあとか、アブトゥはずっとペレスを気長に待ってるキャラだろうなあとか、そういうことをね。
 そう考えてね、わかってて、それもそれで味わい深きわね……!!と思いつつも、ワァーーーーーー!やっぱりアブトゥ、どうにかして事実婚しててペレスと!!(なんなら子供もこさえてて!!)って気持ちでウワァーーーーーー!!!!!!ってなってたってわけ。

 厄介なオタク心だよまったくな。

追記:そういえば、なんで事実婚かっていうと、史実としてこの時代の婚姻は、ペレスにとってもアブトゥにとっても、それぞれ家と家の関係性という性格が強いだろうというのと、社会階層や信仰する宗教にも縛られるので婚姻自体が認められない場合があること、が気になっているからだ。もし二次創作で、家だとか身分だとか信仰のありかたまで捏造しはじめるとバランス悪すぎる。それにそういうことを書きたいわけではないので……とはいえあまりに史実の15世紀の雰囲気をまるっとなかったようにもできない(とはいえこれは私自身のこだわりにすぎない)。それで、まあはっきりわからんけど社会的なあれこれがあるけん、二人はお役所に届け出を出すような公的な婚姻は結んでないけど実質夫婦だよ、て関係性だったらいいなあ的なあたりに自分の妄想を落ち着かせている。
 例えば、天文学者ティコ・ブラーエは位の高い有力貴族の身分だが、その生涯を共にした妻は平民であった。デンマークの法では貴賤結婚も可能ではあったが、それなりのペナルティはあり(結婚しても妻の平民の身分はそのままで貴族としては扱われず、生まれた子供達も同じく平民として扱われ、父が貴族として持つ諸権利を受け継ぐことができない)、またデンマークの貴族社会も宗教界もティコの妻をあくまで平民とみなし、その婚姻について良いものとは見なさなかった。
 両者の意志にのみ基づく自由な婚姻というのはごく最近の概念だ。歴史上、婚姻は社会の成員として若い男女に、その家柄や身分や役割を再確認する作用を持っており、社会規範から外れることは婚姻として認められるものではなかった。中世をやっと脱したくらいの時代をモデルとして持つネオアトラス世界において、その社会規範が奈辺にあるものなのかわからない。ポルトガル人のペレスと中近東のどこかで生まれ育ったアブトゥとが結婚するとしてそれはどういうものなのか、ってのがなかなか私には具体的に妄想することができないため、事実婚ということにしておきたいという話である。まあ、当時も、いろいろあって正式な婚姻はちょっと……という関係だけど実質夫婦として添い遂げた人びとというのは結構いるらしいので、そういう感じかなあと想像する次第。

ネオアトラス 編集

 中秋の名月あったからか、数日前から「月が綺麗ですね」の反対はなにか大喜利とかがたまにTLに流れてくる。「月が綺麗ですね」はネットミーム的な偽伝で、夏目漱石が英語の I love you を日本語に翻訳するならこんなふうにでも訳しておけと教えたという話(繰り返すがあくまで偽伝であるらしい、実際には夏目漱石は別にそんなこと言ってないとか)が下敷きにある。
 大喜利に紛れてさきほどTLに流れてきたのは「月が綺麗ですね」がなぜloveを伝える意味を持つのか、という話で、そのツイートによれば「「貴方と私は、同じ時間に、同じものを見て、同じことを感じている」という純粋経験」を表しているのだと、高校の倫理の先生が説明してくれたのだという。
(元ツイートはこれ https://x.com/motto_yamitsuki/status/183...

 確かに言語化するとそういうことだ。
 二人で同じ月を見上げて同じことを感じているだろうことを確認し合う関係性はエモだしラブだろ、なのだ。
 そして、「月が綺麗ですね」の逸話を知った者の多くがそこにエモさを感じたから、この話はたいそうバズったのだろう。
 私だってそんなエモ大好物である。
 二人だけで美しいものを眺めて、美しいものへの情動を共有してる。
 そう、二人だけで。
 その関係性、とんでもねえハイカロリー萌え食材でしょ。
 というわけで、こなシチュはなんか自分の書く二次小説でもわりとやってる気がするし、ていうか最近の合同誌に載せた「幸運の星」がまさにそういう話だった。
 「月が綺麗ですね」が明白に念頭にあったわけでもないが、しっぽりいちゃシチュとして、夜空の下に二人で居て星を見てる場面てのを選んだことには、「月が綺麗ですね」の示すイメージが遠く響いてるようには思う。

 まあでも本質は、一緒に同じ出来事を体験してる、にあるので、別に夜空でなくても良くはある。
 夜の暗がりというシチュは雰囲気ありまくりなので美味いけど、そうでなくてもとにかく推しカプには、真昼の太陽の下であれ曇天から降る小糠雨に濡れながらであれ、朝ぼらけのほの明るさであれ、いろんな場面を二人で一緒に過ごしててほしい。それだけだ、そういう腐れオタクの欲望があるばかりなのだ。

ネオアトラス 編集

 久々に自分が書いた「出会い」イベの二次(プラニスフェーリオに載せたやつ)読んで、意外と書けてんじゃん?みたいな感想になった。
 もちろんあちこち下手くそでぎこちないのはそうなんだけど、描きたい場面はとにかく書き出してあるので、自分の萌えにはしっかり響く。そらそうよ。

 下半期、仕事が押し迫り始めるとどうも知らんまに自分の無能さや不器用さに落ち込みはじめるようで、最近あまり自分の為したあらゆることへの自負や自信がさっぱり持てない気分なんだけど、ともかくしばらくぶりに読めば自作二次もわりかし、お、食える食える、不味くないじゃん!くらいには思えるので、元気出してこーな!って思った。

 あと、プラニスフェーリオまとめた時点では間に合わなかったアブトゥの名前つくくだりの話と、「対話」の前段階くらいの時期の話を読みたくなったので、自分のために書いてやらねばならないな。

日記,ネオアトラス 編集

ネオアトランチオフ、無事に開催できたしポル飯ランチ美味すぎたし、なぜか男塾の仁蔣の話できたし(考えてみればかやくご飯ネタと関わりあるので、ギリギリネオアトラスの話題と言えなくもない)、東京ミナトリエマジで穴場スポットすぎる資料館で最高だったし、帆船アメリゴ・ヴェスプッチ号も一緒に見に行っていただいたりで、もりだくさんに楽しかったな!! 最高のイベントで私得すぎたぜ……
 しかし写真とか整理したりとかいろいろしたいけど、今日はお風呂入ったらめたくそ眠みがやばいので今日は寝てしまおう……明日以降の私、がんばれ

日記,ネオアトラス 編集

 お米もらえるかもしれない同人印刷、というのを知ってから、えーっ、どうしよ、お米もらうためにフルカラーイラスト本を作っちゃおうかな!熱が高まっている。
 年度の下半期は、いつもだいたい仕事以外のことをする余裕がなくなるのがわかっているのだが、うっかり10月半ばくらいまでに入稿できたらもしかして新米が……。
 その新米で、かやくごはんや鉄火丼をね……作ってみるっていう……やってみたいんよ……自己満足を……

 しかし、小説本は、新しくそのために話を書き下ろすのはいまいち気持ちがノらず。
 それに小説本にするなら文庫本サイズにしたいし、ページ数を一定の量までは重ねて、10mm厚さくらいにはしたいという欲がある。
 そもそも、そのお米プレゼントキャンペーンやってる会社は文庫本体裁の小説本プラン(A6、ページ数多め)は20部からしか受け付けてない。それに、今まで2冊を似たような装丁で持ってきたので、やっぱりなんか近い装丁にするには印刷屋さん変えたくない。

 一方で、お米も作ってる件の印刷屋さんは、フルカラーでページ数少なめの体裁なら少部数からでもオンデマンドでわりと高くない値段で刷れるようだ。なら、ページ数少なめのイラスト本とか作ってみるってのも手かな、という気がしてきた。
 まんがは描けないけど、一枚絵ならなんとか。なんとかならんか。
 挿絵集とか、紙芝居みたいのなら、ちょっと楽しく、ちょいと、いけるんでは。

 あと私、表紙で箔押しやりたいんよ、箔押し。
 どういう箔押し使いしたいかっていう具体的なデザインアイデアは全然ないけど、とにかくなんか、箔押した本作ってみたいんよ。

 今までのらくがき集めて、ページ数30ページもいかんようならくがきまとめ本でも作ろうかなと思ってみたけど、今まで書いてきたらくがきがガチらくがきばっかり過ぎて、なんかせっかく箔押しとか使うなら本としてひとまとまり内容のある感じのは作りたいなあという欲が湧く。
 なんかこう、各提督イベントのシーンで、一枚絵のない場面を想像で描いてみたやつとか……それともイベントでも何でも無い日常風景とか描いてみたい気もするな……とか、いろいろこうぼんやりと思いつきはするが……

 えええ、新しく描くの?
 それも背景とか着けて??
 時間あるのぉ???

 えへへ、ないなあ~

 来年にしとけば?と思いつつ、来年はもしかしたら新米プレゼントキャンペーンとかないかもしれないじゃないか、それに来年は来年でやろうと思ってる本の企画あるんだしとか、とか、いろいろ、いろいろなことが頭をよぎる。

 しかし本音を、というか現状をまともに見るなら、今は帰省とネオアトランチオフと帆船アメリゴ・ヴェスプッチ号のことでいっぱいいっぱいである。
 さらに帰省から帰ったあとにはちょっとひと仕事あってて、その準備もある。あるんだよね。ええ~(なんか去年も似たような日程になって、往生した記憶があるのに今年もそうなってしまった)

 とりあえず9月になり、帰省から戻ってきてから、もう少し詰めて考えたい。

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 冷静に考えるとほんとに需要はないんだとわかってて二次創作してしかも堂々と公開してるの、なかなか狂気じみてるなとは思うよ、なんだか他人事のようにだけど。
 でもまあ、自分にしか需要なくても思いついたら書いたほうが楽しいわけだし、せっかく書いたなら公開しておけば、もしかしたら未来に現れる同担者にいくばくかなりとも慰めにもなるかもしれんので、全然書くし晒すし、そうしない理由もないなあという気分もある。
 それと、やっぱ1469から入ったので、私は1469の二次ばかりやるし、1469キャラについての供給あるとめちゃくちゃ喜び浮かれるけど、それ以外でもネオアトラスってシリーズに関してなんかあるとたいへん嬉しくなるよね。
 つまりさ、新作を、私は本気で待ち続けているんだ!
 もちろんリメイクも、そして二次創作も!
 いつでも、もしかしたら次の瞬間に、推し作品がらみのなにかが世の中に現れるかもしれない。そういうわけで、毎日、明日を楽しみに生きるしかないね、これは。
(一応、自分の書く二次も↑の「推しがらみのなにか」の数に入ってる……入れざるを得ないんだけど、やっぱほんとは自分の脳内以外のところから湧きいづる新鮮で美味い水ばかりを浴びるように摂取したいわね)

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『四方の風』所収の短編についての思い出メモ、ラスト。
 最後はソリスとロハス。

ソリス「冬越し」
 ソリスは登場が遅いこともあって、未だにどうもキャラがつかめていない。ただ、なんとなく、これもペレス同様に無印ネオアトラスのエンディングの印象で、イヴラークを追って世界の縁を越え常人の世界から消えてしまいそうな、危うくふわっとしたところがあるような印象は持っている。
 それで都市テキストもなんとなく「世界の未来のことが心配でたまらない人々が集う街。」「世界が滅びるという予言が流行している。」「過去に滅びた高度な文明の末裔たちが作った街だという。」みたいな、滅びの気配がうっすら漂うものをチョイスしていた。
 最終的に大氷河期を生き延びた記憶を持つ街に住む老いた学者との出会い、というネタとなったのだが、実のところ、失敗した学者との邂逅というのはペレスの話にしても面白そうで、実際、まだペレスの話が固まっていなかった段階ではこのネタをペレスに使うのもありか、とうっすら考えたりもした(もちろんその場合、展開もオチもソリスとは全く違う話になっただろう)。
 話のオチも実はペレスの話と対照的になっている。ペレスは根が人文主義者であり、人知を超えたところにあるものに対して距離を取り、踏み込むことをやめたのだが、ソリスは人の境界を越えたものに惹かれるし、手の届かない高みを諦めない。求めるものがその先にあると思えたなら人の赴かぬ境域までどんどん踏み込んでいくのではないか。ソリスはそのように神秘への憧憬や冒険への希求を内心に秘めているのではないか、と見立てたのである。
 それでソリスはごく穏やかにではあるものの、挫折を実感している老学者に、求める道をなお辿り続け手を伸ばし続けるように後押しするという展開になった。強靱な探求者ソリスという、私のソリスへの拡大解釈が忍び込んだ結果である。
 そういうわけでソリスの話はペレスの話と連環するものとして、掲載順序をペレスの話の次に置くことにした。
 アイデア自体はアブトゥの話の次くらいに固まってはいたので書き始めたのも早かったのだが、書き終わるまでには時間がかかった。最終的に時間もページも足りなくなって、描写を切り落としまくり、会話だけで無理矢理に回す話になってしまった。シメもなんだか尻切れトンボになってしまい、うまく書き切れなかった悔やみがある。ただ、ソリスについてぼんやり考えていたことを少しだけ文字に書きあらわすことができたようには思うので、そこは良かった。
 情景としては、アタゴオルのような絵、その源流にある宮沢賢治のイーハトーブ的な世界のイメージがずっと念頭にあった。気象を知らせるために広場に現れる男とか、知らせ板を掲げるとか、街中の天文台とかはもろにそんな感じだなと思う。


ロハス「酔いどれの夢」
 ロハスは最初から、酒がらみのネタで書くというのと、どことなく邯鄲の夢っぽいふわっとした雰囲気の話にする、というのはなんとなく固まっていた。都市テキストも最初にがっつり決まったのであまり悩まなかった。書き始めたらとんとんと書けそうという予感があったが、実際、ほとんど悩むことなくノリで一気に書けた。ロハスが見た鯨と幻の酒を見つけに行く夢も、思いついたハシからそのまま書いていったのだが、ノリノリで書いたらかなり楽しそうな夢になって良かった。
 一方で選んだ都市テキスト「祭りになると、一年間たくわえた貴重品をぶちこわす風習がある。」には儚さや滅びのイメージを持っていた。というかもろに諸星大二郎「遠い国から 第一信」の、ガラクタを大事にする街の話みたいだなと思っていた。
 書いてるうちに思ったよりも感傷的な感じが前面に出たけど、ロハスの陽性かつどっしりしたキャラのおかげで湿っぽくなりそうなところするっと躱して、元気にかんぱーい、と終わらせられたなと思う。
 ロハスのキャラクタについて私が抱いている印象は、祭の非日常に浮かび上がる脆さや儚さとは対照的な、日常にしっかり足がついているというものだ。確かに飲んべえで酔っぱらってばかりだけど、リスボンに自分の酒場を構えてるとか、シンプルにただただ酒が好きなとことか、精神的にはどっしり安定した人格だと思えている。それで、ロハスも旅先でも店と家族のことを忘れていなくて、つまりなんだかんだで帰る場所をしっかり持っているという設定にした。
 でも、2での酒酒族のネタとか考えると、酒に酔っぱらってふらっとどっかに姿をくらましそうなロハスっていう解釈も面白いかな、とも思う。

 ネオアトラス無印のエンディングでは、ロハスは酒に浸りながらもソリスの帰還を待っている、と描かれる。続編の2でソリスが帰還したのでハピエンに転換されたけど、もし2が出てなかったらソリスもロハスもほろ苦エンドだったんだよなあ。ペレスの失踪もそうだけど、ネオアトラス無印は大団円で終わらない渋味というか、毒に近いクセがだいぶ含まれてると思う。そういうとこ好きだけど、私自身がそういう要素を活かした話を書ける技量がないんだよなあ。あと、今の私には無印~3までを遊べる環境がないので、1469より前の作品についての知識や理解が不足しているのもある。なんとかして、SwitchかSteamあたりでリメイクか復刻、出てくれないかなあ。

メモ,ネオアトラス 編集

『四方の風』所収の短編についての思い出メモその3。
 今日はマリアとペレス。


マリア「合戦」
・本に一緒に収録すると決めていたweb再録のマリアの話がしんみり系だったため、こっちはコミカルに振りたいというのは当初から決めていた。
 「夢見がちな人々と現実路線の人々が何かと雪合戦で白黒をつけようとしている」は好きな都市テキストだったし、マリアがこの雪合戦に巻き込まれたら面白い感じになりそうかなということで、早々と雪合戦に巻き込まれるというネタは決まった。しかしここから物語をうまく作れずに停滞。
 最初は、雪合戦に向けて二分された街にたどりついたマリアが、雪合戦のおかげでロミジュリになっちゃった男女カップルの願いを請けて手紙を届ける役目を担うものの、様々な妨害に遭っててんやわんや、というネタを考えていた。出だしだけ書き始めたんだけど、オチはまるで思いつかないし筆も全然進まない。カップルの女の子のほうとマリアが知り合うまででで3000字くらい使ってしまい、いかん、これじゃなんもまとまらん、もう時間もない!ということで当初のネタをすっぱり切ってやり直し。
 雪玉が飛び交う戦場を駆け抜け、防壁を乗り越えて手紙を掲げるマリアという場面を描きたいというのはずっと頭にあったので、その場面にまずいきなり辿りついてみようと書き始めたら、そのままマリアが長老婆さんのところに転がり込んでいた。
 この時点で、マリアが運んだ手紙が逆効果で交渉決裂、合戦が始まってしまう!というオチはぼんやり頭にあったのだが、なにが決裂の要因になるのかはまだなにも考えていなかった。うーんこの婆さんを激怒させる手紙の内容ってどんなのだ、と考え込んでいたらふと「豚のけーつ」が思い浮かび、それだーー!!ってなって、そのまま一気に書き上げたんだったはず。
 転がり始めるまでは苦労したが、仕切り直しの後はめちゃくちゃ勢い良く書けたので楽しかった。それにしても終始マリアが元気でかわいい。おかげでこれっぽっちも湿っぽくない疾走感のある話が書けたの、とても良かった。

 マリアやバルディの初期案がロミジュリお助けアイデアだったのは、TRPGのシナリオ作りの感じでアイデア出してみるかという意識があったような気もする。根っからのカプ厨なのでボーイミーツガールとか恋愛ネタなんぞ盛り込んどけば私も書く気が出やすいんじゃねえか、などと思ったのだ。といっても私自身はTRPGを遊んだ経験がほとんどなく、所詮慣れていないので、てんでうまくいかなかった。
 ギミックや展開を決めて書いていくよりも、一場面の絵として思いついた光景を文章で書いてみてそこから場面の前後を立ち上げて繋げていく方が書きやすい。でもこの書き方だとどうしてもぽやんと輪郭が緩い話になってしまう気はする。もうちょっと理知的に構成のしっかりした物語を組み上げて書けるようになりたいが、面倒くさがりなのでつい手癖になるし、ぼんやりふにゃふにゃした話を書きがちだ。


ペレス「未知」
・ペレスもアイデア出しのときにはだいぶいろいろ候補があった。「これまでの考えに疑問を持ち新しい考えで生きる人々の街」とか、「未来の可能性について意見を交わすことが主要な仕事である。」とか「街の全ての者が自分のことを賢者と名乗っている。」とか。精霊をしんじる街とか、科学と自然が共存している街とかも。
 ただ、神秘主義や精霊信仰のネタを直接的にもってくると、アブトゥを引き合いに出さないと収まらなくなりそうな気がした。いつもはカプ推し話ばかり書いているものの、今回はペレスにとってのアブトゥがどういう存在かというのを話の中心にはしたくなかった。
 それで都市テキストの選択を一回考え直すことにして、どれをペレスの話に当てようかなあと悩んでいたら、都市テキストでもっとも汎用的に出てくるテキスト「この街の人々は、未知の世界に非常に興味を持っている。」がふと目に入って、お、あえてのこれにしようかな、と偶然のなりゆきで決まったのだった。
 オチは、無印ネオアトラスのエンディングの神秘の世界に誘われて姿を消しちゃうペレスというネタを取り入れた。20年以上前にネオアトラス無印を遊んだときにエンディングで、あれえ、なんか学者が失踪しちゃったよ!とびっくりしたような記憶があって……ほんとぼんやりしか覚えていなかったのだが、それでも頭の片隅に残ってはいたので使ってみたかったのだ。
 ペレスが迷い込んだ不思議な山頂の風景は勢いとノリで書いたが、イメージのリソースはヒマラヤ山脈である。登山家や山岳写真家の人が、標高8000mまでくると空の色が黒に近くなる、みたいなことを書いていたのがなんだか印象的だったのだ。もちろんいくら黒みが強いっつっても真昼間に星は見えないと思うけど、この話では真昼の明るさなのに空に星が見えるというファンタジックな光景にした。
 それにしてもなにかとペレスを天文とか宇宙に結びつけがちなのは手癖だなと思う。
 ところで書きながら途中で、なんだかアブトゥの話と対になっているみたいだなと気付いたので、アブトゥの話に描写を寄せて書いたところが少しだけある。カプ推ししないとか言ってたくせに、結局、隙あらばすかさずねじ込んでいる。

メモ,ネオアトラス 編集

『四方の風』所収の短編についての思い出メモ。
 今日はバルボサとバルディ。


バルボサ「勝手の神さま」
・けっこうアイデアが思いつかなくてちょっとグズグズしながら書いた。動物のネタもってこようと思って「この街の周辺は/様々な動物が平和にくらしている。」ていう都市テキストをチョイスしてたんだけど、このテキストから物語があまり思い浮かばなかったんだよね。
 私としては、バルボサのちゃらんぽらんさが好きなので、バルボサがしょーもないケチやイキリを発揮するコミカルな話にやっぱりしたいよねえ、というのはあった。そういう気持ちで都市解説テキストのリストを眺めた結果「自分のことしか考えない/身勝手な人々も許される文化がある。」を選んだ。別の候補として「怠惰な人々が集まり/だらしなく生活している。」というのもあって、バルボサでもドン引きするレベルの怠惰たちの街というのをちょっと考えてたけど、バルボサがヒくレベルの怠惰ってのはだいぶヤバそうな気がしたし、具体的な物語も思い浮かばなかったので、「身勝手」が中心になった。
 後半で締め切りに追われてわーっと書いたので、細かいことを考える時間は無く、身勝手な人びとも許される文化ってどんなだろ、やっぱそういう神様が信仰されてるとかなのかな? バルボサこそ身勝手の神様の化身みたいに扱われそうだね……と書きながら固めていったんだったような気がする。おかげで会話で無理矢理転がす、とっちらかった話になってしまった。でも、街の景観が雑然としてそうなところとか、住民達のユルユルなチルさとか、あまりにも他愛ない日常バナシのどーでも良さとか、結構気に入っている部分が多い。
 こういうチル感も含め、全体にバルボサらしい話になったと思うが、話を転がすためにバルボサをややこすっからいキャラに振りすぎたかもしれない。


バルディ「ロマンチスト」
・バルディ、バルボサ、マリア、ペレスの話はネタ出しで迷った結果、締め切りに追われながら一気に書いたと思うが、この四人の中では確か一番最初に書き上げたんだったはず。
 バルディも、いろいろ都市テキストを拾ってきてどういうのにしようかなあと楽しく迷った記憶がある。同時に、アンジェラも話に絡めたい、樽の指輪のエピソードとアンジェラを絡めちゃおう、というのはわりと当初から考えていた。
 都市テキスト「愛嬌のある男性と/度胸のある女性が多く見られる街。」を選んで、アンジェラのイメージも匂わせつつ、どういうイベントにしようか考えた結果、当初は、度胸のある娘っことへなちょこボーイというカップルの駆け落ちをバルディがなんとなく支援する話、てのを考えていた。しかし、どうもバルディが先輩ヅラで人生を説きそうなつまらない話になる気配を感じ、書く前にとっとと捨てた。
 切り替えて「ロマンチックな王様」を中心にするか、と考え直してみたら、ロマンチックな王様→南の島→なんか南の島でモテてるバルディ、という絵面が浮かび、絵先行で前半(王宮への行進)が決まり、ロマンチックな王様なら宴会でロマンチックな話を聞きたがるのでは……ってことでバルディが指輪にまつわる恋物語を語る謎展開になった。
 バルディとアンジェラが若い頃に恋人関係だったことがあるというのは以前から妄想していたネタで、2022年にのぐちさんと作った合同誌でバルディとアンジェラの結婚式をやったとき、その設定で書いてたので、今回もそれを流用している。ちなみに今回のこの話の時点は、まだ樽が見つかっておらず、バルディも「海賊の指輪」を再発見していない設定。
 なにか起こりそうでなにも起こらない、ただバルディの惚気を聞くだけの話になったけど、南国のまったり空気感は書いてても楽しかった。なお、南の島ということでなんとなくポリネシアぽい感じで書いているが、私のデータでは「ロマンチックな王様」のテキストが出た都市の位置は現実の世界地図に当てはめるとマダガスカルがあるくらいの場所だった。それで、途中で出てきた宴会料理はマダガスカルの料理を少し参考にしている。
 バルディと一緒にいる水夫長は、ゲーム本編のバルディ航海日誌で腹を殴られてたあの水夫長のつもりなんだけど、書いてみるとやっぱり妙にキャラが立っている。シメはどうしようかとなんとなく悩んでいたのだが、水夫長のちょっと鈍くて空気読めてない感じのキャラが最後の場面で思いがけず生きて、なんとなくすとんと話を収めてくれた。

メモ,ネオアトラス 編集

『四方の風』所収の短編についての思い出メモ。掲載順に二話づつ、各話について覚えていることを書いていく。
 今日はアブトゥとゴメスの短編について。


アブトゥ「霧」
 一番最初に対応する都市テキストが決まり、ネタ出しも早かったのがアブトゥ。
 メモには「☆習作として早めに手癖で書いてしまいたい。アブトゥのキャラよりも街テキストに寄せた話で。」とか書いてある。そんなこと考えてたんだ、忘れてた。
 アブトゥは今まで推しカプ二次で書き慣れているので手癖で書いていけそうだぞと思ってはいたので、最初に手をつけたほうがいいだろうと思ったし、実際、そうして良かったと思う。比較的、さくさくと書けた。
 当初、メインとして選んだ都市解説テキストは「世界の真実についての論争が/流行している街」だったけど、次点で選んでいた「霧が立ちこめている不思議な雰囲気のする街」というテキストから「霧に霞む農場の縁で、顔のよく見えない農婦が振り返る……」という場面が思い浮かんで、そこから話を組み立てていったと思う。この霧の農場の場面から前後を考えて、せっかくアブトゥが主人公なんだし神秘を垣間見るような話にしたいと思って、メタ的に本人が「世界の姿」にうっすら触れる展開になった。
 あんまり覚えてないけど、当初は、酒場で繰り広げられるしょうもない世界の真実の論争に巻き込まれるアブトゥ、みたいなのを考えてたような気がする。その当初の案は、後半、酒場で客たちが与太を延べるシーンとしてさっと流すだけになった。なお、作中出てくる「亀裂」はゲド戦記でちょこちょこ出てくる地の裂け目のイメージにかなり影響されていると思う。
 「世界の真実」についての酒場の連中の話す「物語」は書きながら適当にでっち上げたものだけど、なんとなくそれっぽくて良い。中国の創世神話だったり、タニス・リーの平たい地球にちょこっと出てくる挿話の感じなんかをそのまんまパクっている感じがする。そういえば酒場の親父もバタバー親父だよなあ、どう見ても。このジェネリックバタバー親父の、ごく普通なおっさん感は、書いていて楽しかった。
 それと、最後、アブトゥが酒場の人いきれにほっとして座り直すくだりも手癖でなんとなく書いたんだけど、そのわりにアブトゥらしい一コマの情景を書けた気がして気に入っている。


ゴメス「猛獣」
 ゴメスについては、どの都市テキストを取り入れようかなあ、と結構悩んだ。
 私の中でゴメスは英雄であるのと同時にカステラ作ってくれるおじさんでもあるので、なんか英雄という存在に関わるようなシリアスめの話がいいかな、でもお菓子作りに関係するようなコミカルなやつもいいな……とか、メモを見返すといろいろ考えていた気配がある。
 「一人の英雄が街の平和を/常日頃から守り続けている。」という都市テキストがあって、その一人の英雄と出会うゴメスの話、とかのアイデアが最初期にはあったはずだけど、これは展開を考えてるうちになんか説教臭い話になりそうだなと思って、アイデアの段階でとっととポシャらせたんだったような。
 「近隣の猛獣に怯えて暮らす街。/だが誰も猛獣を見たことはない。」は、いかにもネオアトラスっぽくてお気に入りの都市テキストで、誰でもいいけど誰かに振りたいなと思っていた。猛獣を退治に行くのは英雄らしいかと思い、猛獣の噂を追って探検に赴くゴメスという話になった。ゴメス視点で書くつもりでいたが書きだしたら水夫長視点になった。どうも自分には英雄ゴメスの自我を捉えづらくて、ゴメス視点では書けなかったのだと思う。
 探検途中の情景も、猛獣の正体も書きながら考えたものなので、緩い展開の上になんだそりゃ、みたいなしょうもないオチになったけど、当初のコミカルなやつにしようかな、の気持ちが後で効いてきたのではないかと思う。ちなみに見張りの若い水夫はレオンくんのつもりだった。
 そういえばうっかり船に密航させてしまった鉄ヤマアラシのベビちゃんだが、遭難後もずっとゴメスと一緒にいて、最終的には大冒険の果てにゴメスが元の森に連れ戻してやっただろうと、自分の中でそう思っている。(ところで書き上がってからだいぶ経って気付いたけどマルセルを出し忘れていた)
 冒頭の、いろんな人がいろんな猛獣の姿に言及するシーンは、アブトゥの酒場の客の与太以上にゲームでの「噂」システムを意識して描写したもので、ネオアトラスらしさを描いた話としてアブトゥに続いて2番目の位置に置くことになった。

メモ,ネオアトラス 編集

 2023年冬コミで出したネオアトラス二次小説の短編集「四方の風」について、書いてるときに考えていたこととかを自分用に書いとこうと思ってたので、ここにメモしちゃう。
 私は、ちゃんとプロットとかは立てられないけど、書くときに思いついたことやネタについてのメモを各一話ごとに作って、それを見ながら話を書くということをしている。なので、その各話のメモに追加で書きとめておけばいい話なんだけど、書いていたときの記憶を振り返ってみると、書きながらわりとキャラ解釈をいろいろ考えていた気配があるので、せっかくだからこっちに書いておこうと思う。
 あと、作品毎のメモに書いてあると、書き終わったあとほとんど読み返さないからね……。

 とりあえず今日は、「四方の風」全体について書いておく。

・タイトルについて。
 あっちこっち、世界中から、みたいなイメージで単語を探していたら、「四方の風」Aux Quatre Ventsというのが引っかかった。これはヒエロニムス・コックという人がアントワープに開いた版画店の名前ということで検索にかかってきたんだけど、なんかかっこいいなあと思って、これをポルトガル語に直してQuatro ventosというタイトルにしようかと当初は考えていた。
 ポルトガル語にしようと思ったのは前回の短編集に合わせたためなのだが、今回のタイトルは、カタカナに直すと「クァトロヴェントシュ」みたいな書き方しかできなくて、どうも「プラニスフェーリオ」より読みにくいし取っつき悪いなあと思えたので、諦めて日本語にすることにした。
 四方というのは四方位、東西南北であり、世界を指すのだが、具体的には地図の片隅でぷうぷう息を吐いているおっさんたちのイメージだよね、多分。
 「しほう」ではなく、日本語古語の「よも」と読むとちょっと四方位というのからは意味がズレて、「あちらこちら」「いたるところ」「あたりじゅう」の意味あいのほうが強い。
 提督は8人居るし、四方位というかもっと世界中あちこちから、周りじゅう、みたいなイメージもほしいし、ということで「よも」と読ませることにした。
 あと、「よものかぜ」のほうが有声音多くて響きが良いしね(私は和語と有声音を好みがち)。

・オムニバス短編をやるならほんとは枠物語風に、ミゲルが雑談がてら商会主に各提督の報告について、そうそう〇〇といえばこないだの提督の報告ですが……というふうに本編突入、本編終わったあとには、その報告についてのミゲルの感想とかコメントがあって、また次……ていうのやりたかったんだけど、ページ数も時間も足りなくて断念した。

・とりあえず、街の説明テキストを元ネタに、街を訪れるようなオムニバス短編にすることだけは当初から決まっていた。その段階で、モデルとしてなんとなく頭に置いていたのは、諸星大二郎「遠い国から」やますむらひろし「アタゴオル」シリーズだった。
 特に「遠い国から」シリーズ前半の、奇妙な風習を持ち、理解の及ばない現地人の感性に触れながら旅人が淡々と渡り歩いていく感じは、ネオアトラスの風味と近いものがあると思っていたのだ。最終的にはあまりそういう雰囲気じゃなくなってたけど、ロハスの「酔いどれの夢」に少し当初の「理解の遠い奇妙な文化」の感覚が残ったかもしれない。

・まずは自分がプレイしたデータに出てきた街のテキストをリスト化して、どういうテキストがあるかを並べてから、ネタとして良さげなヤツをチョイスしよ!と思ったはいいが、街の数だけで300は超え、テキストも重複を絞り込んでも150種類くらいあった。都市説明テキストの一覧作るだけでだいぶ時間使った。
 一覧がある程度できてきたところで、150種類のテキストを10種類くらいの属性にとりあえず分けてみたりしつつ、各提督にどの街のテキストを振り分けようかなあと楽しく悩む。だいたいひとりにつき3~4くらいまで都市テキストを絞り込んで、その中からさらに二つに絞り込んで話を作った。
たとえばアブトゥだとこんな感じ。

  アブトゥ ◎世界の真実についての論争が/流行している街。 チムマニア (伝説や迷信)
  アブトゥ 〇いつも霧がたちこめている/不思議な雰囲気のする街。 ポートノクニ (自然環境)
  アブトゥ 〇新しいものを嫌い/古いものを愛する人々が生活している。 ブルーマウイ (住民気質)
  アブトゥ 〇精霊の存在を信じる人々が多い街。 クスコパロア (信仰や倫理)

↑このうちの、上から2つを元に話を組み立てた。
 結局二つの都市テキストを選ぶことになったのは、各提督ひとりに対し対応して街のテキストをひとつだけだとあまり話を膨らませられなかったため。それと、どっちもいいなあ、みたいな感じで絞りきれなかった。

・書いた順番は、はっきり覚えてなくて間違っているかもしれないが、多分以下のような順番で取り組み始めたんだと思う。書き始めたけど詰まって他のに取り組んだり、ほぼ同時並行で書いてたりもするので、書き上がりはまた少し順序がズレる。最後に書き上がったのはソリスの話だったはず。
「霧(アブトゥ)」→「猛獣(ゴメス)」→「冬越し(ソリス)」→「酔いどれの夢(ロハス)」→「ロマンチスト(バルディ)」→「勝手の神さま(バルボサ)」→「未知(ペレス)」→「合戦(マリア)」

・枠物語として作る前提のときに、一人の提督の話のネタがそこはかとなく次の提督の話につながる、みたいなのもちょっとやってみたいなと考えはしたけど、実現できなかった。都市解説テキストをネタ元使ってそれなりにいろいろ書けたことに味を占めていて、次は産物か発見物の解説テキストでオムニバス短編集やってみようかなあと考えているので、次こそは枠物語やりたいなあ。

メモ,ネオアトラス 編集

 お知らせにも載せたけど、「らくがき」のページに最近のらくがきを追加したよ。
 それと「小説」のページに、個人誌「四方の風」の短編8話と、3月頃に書いたドチャ甘浮かれペレスの短編「鳥が歌うときには」も載せた。

 雑記に「四方の風」の8編書いたときのあれこれとか、「鳥が歌うときには」に関するメモとか、ちょっと書いておきたかったんだけど、思ったよりページ整備で時間を食ってしまった。
 今日はもう無理。
 明日、元気があったら書く……。

 作業に時間がかかったのは、「四方の風」短編の終わりに付属させてた都市説明テキストを、サイトではどう載せるかってところで試行錯誤していたせい。
 結局、手早い手段として、本の時に使った図版をPNG画像に吐き出して貼りつけておいたんだけど、解像度低くて見た目がいまいちなので、ほんとはテキストにしてCSSで見映えを整えるやり方でなんとかやっつけたいなあ。

お知らせ,ネオアトラス 編集

 Googleのバナーがいつもと変わってんな、なんかの記念日かなと思ったらオリンピックだった。今この時間、わりとついさっきまで開会式やってたぽい?
 Googleバナーで競技やってるちっこい鳥キャラが、ポケモンかアングリーバードに出てきそうでかわいい。
 パリ五輪のマスコットキャラかと思って検索してみたら全然違った。
 パリ五輪のマスコットキャラは、フリジア帽をデザインしたというキャラで、フリジア帽型の、真っ赤なふかふかに足が生えたというようなデザインをしていた。
 親しみやかわいさがないわけではないのだが、ヨーロッパにありがちな、目のデフォルメがリアル眼球寄せなために白目部分が目立ち、ぎょろ目に見えるので、日本人の私がマスコットキャラといわれて思い描くタイプの人畜無害なかわいさ感はやや薄い。これはこれで味があると思っているので特段、文句もないけども。

 開会式は見ていないが、ツイッターのROM垢TLで得た限りの情報では、フランチメタルの音楽を背景に、血まみれ首チョンパのマリー・アントワネットが登場し、彼女が幽閉されていたコンシェルジュリーの建物は煙幕花火で赤く染まる、と言うだいぶパンクな演出があったようだ。暴力による革命、血で贖った自由、平等、友愛。さすが、ラ・マルセイエーズを国歌とする国は違うぜ。

 それにしてもオリンピックといえば、前回、2021年東京五輪のときも個人的には強い関心はなかったのだが、たまたまその年5月にネオアトラス1469沼に落ち、一気に上がったボルテージでのぐちさんに声をかけ、合同誌を作ろうと原稿に勤しんでいたな、ということを思い出す。
 合同誌のあとがきで、記念と記録として世間のことも書き込んどこ、と思ってコロナと五輪に言及していたのでなんとか覚えていた。そういうことをしないと、すーぐ、いつのことだか忘れる。やっといてよかった。
 あれが2021年で今年は2024年か。
 3年も前か。マジか。
 なんと今年も合同誌を作っている。というか、一緒に作らせていただいている。毎回そうだったように今回も迷惑かけまくっている。
 そんなこんなだが、なんともう4冊目だ。
 ありがてえ話だ、マジで。

日記,ネオアトラス 編集

 一気に二つ記事を書くというムーヴ(オフ会おそらせをトップに固定しているので、いつも以上に気ままに書くことにためらいがなくなっている)

 なんとなく、ペレスのオールバックのことが気になって、リアルオールバックの画像を検索してた。
 「オールバック」で画像検索すると当然ながら日本の人のオールバック画像がいっぱい出てくるんだが、最近の日本の流行的には、オールバックはツーブロックと組み合わせるものらしく、まあかっこいいではあるけど、ペレスの立ち絵とは全然違う印象の画像ばかり出てきてしまうので参考にならない。
 英語で検索するかと思って検索してみたら、combed back hairとか、sweptback hairとか、slickedback hairとか言うらしい。撫でつけて後ろに流した髪型、てニュアンスなのねふむふむ。
 英語で検索すると当然に英語圏の画像が拾われてきて、日本人の今のトレンドよりもやはりもう少しペレスの髪型に近いイメージのものが出てきて、おっ参考になるなあと思ったのだが、今度は髭率が高い。今時の海外オシャレだと、男性はとにかく顎に髭を生やす。そして、顎までラフに髭を生やすとなると、もみあげが結構目立つのだ。
 ペレスの立ち絵見てたときはあんまりもみあげを意識してなかったので、あれ、もみあげどうなってたっけ?!私、描きにくいからって無意識にもみあげオミットしてたかな?!となり、慌ててペレス立ち絵を見返す。
 ないわけじゃないけど、やっぱペレ立ち絵だと、もみあげそんなに目立つ描かれ方ではない。そもそもネオアトラス1469の男性キャラは皆オールバックなのだが、顎髭あるゴメスやソリスはもみあげしっかりだし、逆に顎には髭がないバルディもペレス同様、あんまりもみあげは描かれてないのだった。
 ラフ髭と組み合わされてないオールバックで後ろ髪長め、てなると結構参照できる画像が減ってしまった。後ろ髪長めのヘアスタイルは、現在だとワイルドさや崩し感の演出になるので、どうしてもラフ髭と組み合わされがちなのだ。
 まあ、無人島に漂着して数日とか、アマゾネスに監禁されたとかで、無精髭が生えて、現代的にシャープなワイルドイケメンになっちゃったペレス、を描きたいときには参考として良いかもしれない。ちょっとまだ、今時風のペレスの絵面が、脳内でピント合ってこないけども(ついペレスに、そこはかとないもっさり感を求めてしまう)

メモ,ネオアトラス 編集

 あっ、アラビアのロレンスの感想に書きそびれたけど、ペレス推しとしても、見てよかった。

 なるほど、そのオールバックの金髪(ツヤツヤかっこい……)
 なるほど、その見開かれた碧眼の眼力(めぢから)
 なるほど、鼻筋のしっかりした存在感。

 1469ペレの立ち絵で特徴的だな~と思った部分に、オトゥールの顔パーツ要素がかなり成分として含まれていることを実感した。なるほど、なるほどねえ~!ってなった。
 対して2ペレのデザインは、どっちかいえばもう一人の顔造形のモデルとして名が上げられたらしい、デビッド・ボウイの要素のほうを感じるなと(特に顎の尖り感と髪型)

 キャラクタ自体は、『アラビアのロレンス』のロレンスとはほとんど印象が重ならないとは思うけど、学者キャラで知性溢れるところと、たまに取り乱すところとかがそうといえばそう、なの、か???
 あと、2=1469では、ペレスにはシナリオ上、中東地域がらみのイベントと、中東の謎めいた男性(アブトゥのことだ)との接触と反発と惹かれ合い(?)がある、ってなあたりで、『アラビアのロレンス』のイメージが載せられたりしたんだろうか。よくわからん。
 私が勝手に妄想するペレスは、学問一辺倒過ぎてコミュ障気味とはいえ、精神的にはめちゃくちゃ図太くて揺らがない感じだし、他人の意を汲んで英雄をやるという気質はなさそう(合理性があることしか納得しないし、理屈に合わん無茶をする意味を理解しない)という感じなので、あまり、映画のロレンスの印象とは重ならないではある。

ネオアトラス 編集

 二次創作物をさっさと生産する能力をもう少し身につけたくて、予定になかった短編を書いてみたけど、結局書きあげるまでには二日ばかりかかったし、なんか、こう、こうありたいと思ったんと違う感じになって終わったな……
 ページメーカー使ったのは、そういう、二次創作っぽいスピード感でやってみたかったからだけど、なんかいろいろ、うまくかみ合わせられなかった感じがする。むずかしーなあ。
 思いついた萌えを爆速で具現化する二次物書きになりてえんだ、私は。でもやっぱ筆が遅いというか、なんか……なんもかんも、愚図でもっさりもっさりしているんだよね……うううん!!!
 こなれたい! だが、こなれられる気がしない!!

 話の内容自体はまあまあ、好きというか、自分が読む分には楽しいよ。私のヘキと萌えを叩きこんだんだから当たり前だ。
 恋心をはっきり自覚していて、両思い直前まで踏み込んだペレスは始めて書いたかもしれない。恋愛自覚しててそれでいっぱいいっぱいなペレス書くのは楽しかった。
 今回は、それに対してちょっとだけアブトゥ視点も書いたけど、アブトゥは、今まで書いてきた作品でもわりと自覚持ってるし戸惑ってもいない設定で書いてたから、今回もわりといつも通りな感じになった。でもやっぱアブトゥ好きィ、素直にペレスの行動に喜ぶアブトゥかわいすぎんか(自画自賛)
 しかし設定上、どう考えてもペレス30才そこそこ、アブトゥももう20代後半くらいの年齢のはずだけど、めっちゃ若者の恋愛している。しょうがないよね、そこが萌えだと私が思ってるからね。恋愛バブちゃんでおろおろしてるペレスがヘキなんだよ。同じく恋愛バブちゃんなのに、妙に堂に入ってる気配出してくるアブトゥがヘキなんだよ。

 ここ二三日くらいかな、ツイッタで、二次創作者の、解釈と性癖どっちを優先するかの葛藤、みたいな話題が盛り上がっててさ。私がちょうどこの話を思いついて、よしヘキ全開でやってみよ!と思ったのとタイミングが合ってて、書いた話の内容に直接は反映はしていないけど、解釈優先じゃなく、というのを意識はして書いた。
 いつもわりとヘキ全開で書いてる気がするけど、そう言っても基本的には私自身が書く二次創作については、解釈の提示が主として書いている(と思う)。もちろん、自分の解釈が正解とかそういうことではなく、ただ、「この場面の推しのこんな言動については、こういうふうに捉えてて、そういうとこ、なんつうかもう萌えで! ふわーー!! 好き! 良きですわ! 最の高なわけですわ!! これがこうでこうと思うと!!!(ド早口)」という感想を書くようなつもりで二次創作を書いている。
 でもより欲望ドストレートに「推しのこういう感じの場面、見たいんですわ!! そら原作とはちょーっとかけ離れてるかもしんねっですけど、まあ見たいんですわ!!!」てな具合に欲望最優先で書いてみたいという気持ちもある。
 しかしどうも、私は自分内の推しや作品への解釈を無意識に優先させてて、原作の推しからはあんまし出てこなさそうな言動は書かないように、原作からあんまりかけはなれないように、結構セーブしちゃってるのかなあ、と思ったりもする。そこをぶち破って書いてもみたかって。二次創作だもの。
 そういう筋力もつけたいなあ。でも結構、難しい。
 まあ、解釈優先だろうがヘキ優先だろうが、とにかくそもそも書き慣れてないんだという、根本的な作文能力の低さがある。短い時間にいっぱい書くのと、質を意識して書くのと、両方を意識して、とにかくたくさん書いてかないと、うまくはならないんだろうなあ。

日記,ネオアトラス 編集

 らくがき ページを更新しようとしてたら日付が変わってしまった。
 昨日でなんとか作業おわりってことにした提督集合絵は、同人誌 のところに置いてある。

お知らせ,日記,ネオアトラス 編集

 提督集合絵、日曜で塗り終わった……はずが、ミゲルの大事なあごヒゲを描き忘れていたことに気付いて今日は延長戦。
 これは元絵、つまり『四方の風』の人物紹介絵の時点で描き忘れていたもので、つまりあごヒゲ喪失ミゲルを堂々と10部も印刷してしまったわけである。つらい。
 だがいまさら後悔してもどうしようもないので、色塗り版で修正できたのだから良いじゃないかと自分を慰めている(気付くまえにツイッタに上げてしまった痛恨については忘れることにした)

 それはさておき、ミゲルのあごヒゲだけでなくちょっと目に付いたとこ直したくなっちゃうし、またぞろアブトゥの唇に延々手をいれはじめてしまった。いかん。諦めろ。絵の稚拙はいまさらどうにもならない。もっとアブトゥを静謐で整っていてかつセクシーな美形に描きたいが、私の画力ではどうにもならないことなのだ。
 パースもえらいカオスで、最後に背景入れようと思ったときにとても苦労した。私にはパースのちゃんとした絵が描けるほどの技術がないのだからしょうがないのだが、そもそもパースがどうとかじゃなく絵の全てが全部おかしい。事物がかなり歪んでしか描けない。それはどうにもならなかった。へろへろになりながら、なんかとりあえずこう、空間を少しだけ埋めて、そして日曜の夜が更けていってタイムアウトだった。

 その空間埋めにつかった、壁に打ち付けられた木のバーに手紙とかがざくざく差してあるのは、ホルバインの『ゲオルク・ギーゼの肖像』という絵を参考にした。参考というかほぼほぼ丸パクリだけど。
 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%...

製作は1532年、描かれているのはドイツのハンザ同盟の商人だから文化圏も違う。同じような光景が15世紀後半のリスボンにあったかはわからん。
 が、まあなんか、この絵を見かけて、これはいい感じに商人のオフィスっぽい!ルネサンス頃の商人は手紙とか書類こういうふうに整理してんのね~!とテンションがあがり、勝手に、リスボンでも似たようなもんだろと思い込むことにして、提督達の後ろに、手紙とかたぶん地図とか、もしかしたら提督達の提出したレポートかもしれない紙切れをいっぱいぶらさげといた。
 ちなみにネオアトラス2には、やはり地図を囲んでの提督集合絵がある。その絵も商館の一室といった風情で、後ろには棚や道具があれこれ描かれてあるっぽく、とっても参考にしたかったのだが、私の手元にはごく小さい画像しかないので詳細がよくわからなくて参考にするのは断念した。

 実を言えば、ネオアト2のこの集合絵や、他の方が描かれていた同人絵で1469提督たちが地図を囲む絵を見ていて、その構図とかシチュエーションに憧れていた。提督達が全員いる絵! やりたいよ!!
 しかし大人数の絵に手をつけるのは、筆が遅い自分にはそびえ立つ高峰で、とうてい描けそうにないという構えがあった。それが、稚拙ではあれ『四方の風』の人物紹介としてなんとか全員出てくる絵を描きあげられたので、まあまあ嬉しかったのだ(ミゲルのヒゲは忘れていたが……)。
 調子こいた話だが、どうせならこの絵に色も着けたかった。とかいっても本編文章および絵の線画までを描くのが精一杯で、全くその余裕はなかったが、ほんとはカラー口絵にしたかったのだ。そういうわけで、今更、下手なりの全力で塗り絵してみた次第。
 まあ色塗りだけとはいえ、疲れた。絵を描くのはほんとに体力と精神力が要る。すぐ諦めたいしすぐ雑になるし、塗っていると嫌でも自分の描くものがなんもかんもアホほど歪んでいるのも見えてほとほとうんざりする。それでもまあ、楽しいには楽しい。推したちをやりたいだけ時間かけて描けるってのは、なかなか楽しい。できあがった絵には不足も不満もいろいろあるが、なんとか塗り終わったという満足はある。
 とはいえ、ちょっとこの絵に時間掛けすぎたので、ここで終わりにして、次の推し作業に移るつもりだ。
 絵は近いうちサイトのらくがきにアップしとく。
 その他、サイトのコンテンツもいろいろ追加しなきゃいけない。『四方の風』のPDF版はBOOTHでダウンロードして読めるけど、サイトの方にテキストでもあげておきたいのだ。しばらくは去年のデータの整理とアップロードを当面の作業にしよかな。

メモ,日記,ネオアトラス 編集

 大航海時代オンラインでは、港で交易品を売買して儲ける他に、交易品を材料として、縫製だの工芸だの調理だのといったスキルを使って別の交易品に加工したり、装備品や造船素材や消費アイテムを製造できたりする。
 例えば、家畜の「ヒツジ」を購入すると、船倉にヒツジのアイコンと数量が表示される。
 調理スキルで羊肉を生産するレシピ(アイテムとしてレシピ本がある。原料だけでなくレシピ持ってないと生産はできない)を実行すると、船倉には交易品「羊肉」が新たに増え、生産量に応じて原料の「ヒツジ」の数は減る、という具合だ。
 ところで、縫製スキル持ちであれば「ヒツジ」から「羊毛」を得る選択肢もある。縫製スキルで「羊毛」生産のレシピを実行する。すると船倉には「羊毛」が増え、代わりに「ヒツジ」が減り……あれ?

 誰もが思うだろう、毛を剥がれた丸裸の羊ちゃんはどこへ消えてしまったのかと。
 毛刈りには遭っても肥育された肉体は無事なままであるはずのヒツジから、さらに羊肉も生産できるはずではないかと。

 大航海時代オンラインには初心者のチュートリアルとして航海者養成学校というシステムがあった(その後、さらなるアップデートでチュートリアルは別のシステムに代わり、養成学校はなくなってしまった)
 クエストを請けるという形で座学&実践のカリキュラムが進む造りなのだが、この座学パートで交易担当の教官が、消える羊の謎を明かしてくれていた。
「毛を刈られたヒツジちゃんは、恥ずかしさのあまり、逃げていなくなっちゃうんです!」
(※航海者養成学校がなくなってしまったので正確なセリフは確かめられないが、記憶ではこんなノリ)

 というわけで、大航海時代オンラインの世界では、羊毛を得るとヒツジは消えるルールになっている。ヒツジ1頭から毛も肉も両方ゲット、とはならないさだめである。

 ところでネオアトラス1469ではふかふかの毛を持つまんまるのモフモフたちが交易品として出てくる。交易路を設定すると相手港の産物次第で、二次交易品のモフモフ帽やモフモフカーペットやモフモフギターが発生したりする。
 モフモフ製品はわりとコスパの良い交易品なので、モフモフ使った交易路はよく設定している。
 しかし、同じく生物&発見物でありながら交易品となるドードーの場合、あんまり取引すると絶滅してしまう設定になっている。
 史実ではドードーは飛ぶことができず動きも素早くなかったので、人類にとっては捕獲が容易で、食肉として乱獲されたらしい。
 ネオアトラス1469では二次加工品としてドードーの羽をあしらったドードー帽が登場しており、食肉となったという話は出てこないのだが、ともあれ交易を続けていればドードーは減っていき、やがて生産されなくなる。彼らは人間に捕まえられたらなんらかの形で生命を奪われ、子孫を残せはしないようだ……
 モフモフたちはどうやら北の地で大量に繁殖してるようで、どれだけ取引をしても絶滅はしない。しかし、やっぱり毛を取るために大量に屠殺されたりしてんのかな〜……と暗い想像をしてしまう。そんなわけで毎度うっすら後ろめたい気持ちでモフモフ交易路を設定してたのだが、大航海時代オンラインの世界ルールをネオアトラスにも適用していいのなら、もしかしたら交易品として扱われたモフモフたちは、毛を刈られてしまってるだけかもしれない。あのもっふりとした毛を刈られ、モフモフにあるべきもふもふ感を喪失したことでアイデンティティの危機を感じ、一時的に逃げちゃってるだけなのかもしれない。そう思うことにした。
 ところで毛を刈られたモフモフの姿、あまり想像がつかない。どんなんだろ。わりとミステリーだなあ。

ネオアトラス,海や船 編集

 なんでネオアトラス"1469"なんだろうとずっとぼんやり気になってて、これだからか、というほどの理由は未だに見つけてないけど、たまたま読んでた本でヴァスコ・ダ・ガマの生まれ年が1469年とされてて、おやなんかすごい見たことある数字ぞ???となった。
 そうだったっけと思ってwikipediaさんに尋ねると、1460年生まれと挙げてあるが1469年説もあり、的に書かれていた。
 他に1469年というと国王マヌエル1世も誕生している。とはいえマヌエル1世は生まれた時点では王位からは遠かった。当時の国王アフォンソ5世の弟の子、つまり甥であるが、兄弟の中では下の方で、上に兄も多くいたのだ。アフォンソ5世の子で次代の王であったジョアン2世が王太子を若くして失い、またその頃にはマヌエルの兄たちもすでに没していて、王位を継ぐことになった。ヴァスコ・ダ・ガマがアフリカ大陸南端周りでインド到達を成し遂げたのはマヌエル1世の治世のことで、大航海時代初期のポルトガル王国黄金期の王である。
 とはいえ、ヴァスコ・ダ・ガマにしろマヌエル1世にしろ、その生まれ年がネオアトラスが1469年からはじまることとはっきりした関連があるとも言えず、なんか他にもあるのかなあ、という気分は抜けない。
 調べてて他に出てきたのは、カスティーリャ女王イサベル1世とアラゴン王フェルナンド2世の結婚が1469年だった。結婚によってカスティーリャとアラゴンは統合され、スペイン王国と呼ばれるようになる。大航海時代に海洋に覇を唱えたスペイン王国の発端がそこにある。そしてスペインの君主としてのイサベル1世は、後にコロンブスの西周り航路チャレンジを支援することに……が、イサベル1世とフェルナンド2世の結婚自体が、直接的にネオアトラスの世界にフックするというわけでもない。
 要するに、やっぱりよくわからん、なのだが、とにかくこの時期というのは大航海時代のほんとに初っ端だというのは改めて認識した。なにせアフォンソ5世の時代にはヴェルデ到達がやっと。まさに、ネオアトラス開始時にかろうじて雲がかかっていない範囲が現実として当時のヨーロッパ人の認識が届く最大の範囲であり、そこを越えた先は何もわからなかった時代がこの頃なのだ。

ネオアトラス 編集

 今朝、の続き。
 最近見てる人気のアニメとか漫画とか長文で感想書いてるやつ。
 自覚あるけど、わりと分析的に見てるんだよなあ。面白いしよく出来てるなと思って楽しんでるけど、メタ的なことを考えて見てるってのは、ずっぽりハマってるってのとはやっぱ違うんだよね。
 ちょっと前に一気読みしたベルセルクとかもそうだ……いや好きなんだけど、キャラにも思い入れもあるけど、物語読んでるときはそれなりにのめりこんでるけど。それでも、どこかで、これのどこがどう自分に響いてるのかな、世間ではどこが響いてるのかな、などと考える余裕がある。
 二次を書くほどのやつってのは、分析はできてないし、多分これからもできない。なんで自分はこれが良いと思って囚われてるのかわからない。でも私はすげー好き。作品全体、そこに描かれた世界まるごとが、どういうわけでか、自分にとって妙に特別なものになってしまっているんだろう。
 そういう作品はあまりたくさんはなくて、自分の場合は、それが指輪物語とアースシーシリーズとFF3に限定されてた。そこにネオアトラス1469が追加された。この4つの作品は、前近代的な世界が舞台という共通項はあるけど、自分がその作品それぞれに見ている良さみはそれぞれ、だいぶ違うところにあるとは思う。
 それと、二次を書きだすというのはまたなんかちょっといろいろ条件あって、指輪やアースシーは二次書くという感じじゃなかったりする。ただしFF3は二次をちょっと書いてたことがある。多分、もともと小説でがっつりストーリーの鉄筋がある指輪やアースシーシリーズと比べて、ゲームであるFF3やネオアトはもう少し物語の筋が端的だし、ふわらっとしているせいかもしれない。一次作品がゲームだと、その世界についてふんわりテキストやデジタル絵やBGMで総合的に顕されたもの、端的に説明されたストーリーのうちの、明白には語られていない部分を、自分なりに思い描いて、文字でとっくり表現してみる楽しさはある。
 そういえば、二次をいちおうは書いてたけど今はそれほどのめりこんでないという作品もいくつかある。シナリオや、絵とか、キャラのエピソードとか、いろいろものすごくぶっ刺さって、一定の期間わーっと二次創作したい欲は湧くんだけど、いくつか話を書いたら満足する。世界と物語自体に囚われるまではいかなかったのだ、おそらく。
 例えばマッドマックス怒りのデスロードとかすげーハマってるし今でも好きだし、そういえばモアナとかもすげーハマったし今でも好きなんだけど、MMFRは二次創作は1作だけ書き上げて満足した。何個か書きかけてた二次話もあったけど、完遂まで行く前に創作欲の熱は下がって、ただ視聴する一方での大好き作品の枠に落ち着いた。モアナも、なーんかちょっと話をひとつ書きたいなくらいのとこまで、喉元まで言葉がせりあがってくるみたいな感覚があったんだけど、結局書かないでそのまま、めっちゃ好き、くらいに落ち着いた。
 舞台になってる世界に対する思い入れ、なのかなあ。
 物語やキャラに気持ちががーっとのめりこんで、めっちゃいろいろ考えて、それで描かれた世界も印象的で……ってなると二次書きたくなるんだけど、それだけではまだ書き出さない。
 作品に描かれた世界自体がどうしようもないくらいの自分の内部にのめり込んできて、自分にとってはどこかに世界がまるごと存在し始めるような、世界の存在感や手触りがしっとり重みをもつような、そうなるとなんか、ずーっと残るし、二次を書き始めたりもする、のかな。
 よくわからないな。べつに考えるようなことでもないかもしれない。ただちょっと、こう、考えてみると不思議だけど、自分にとっては自明な感覚を、文字でメモしておきたかった。

 いずれ、二次創作を書く意欲は落ち着くのかもしれない。でもまあ、まだなんか、こう、まだまだ……推しの良さみを噛みしめたい。ネオアトラス、ああいうゲームだから余白がたいへんいっぱいある。そこに埋もれてありそうな(自分の主観ではもはや確実あるはずくらいに思っている)風景を、自分自身が手に取りたいんだろう。

 そして他人が書いた二次創作は、めちゃくちゃ尊い、ありがたい、そしていつでもウェルカム。読みたい! よそ様の愛好するいろんなネオアトラスも、味わいたいよ!

 そういえばゲ謎みたいな、爆発的に二次創作が生産されてる人気ジャンルをうっすら横目に見ていると、こ、この量が当たり前なのか……と圧倒される気持ちがあるよ。いいなあ。でも、もしそれほど二次創作がいっぱいあったら、多分自分では二次創作やってないだろうなあ、ってのもあるな。

ネオアトラス 編集

 普段あまり見ないのに最近やたらとアニメ見てたり、長文で感想なんか書いてるのは、なんかこう、インプットもしたい、それに対するアウトプットもしたい、そんな感じのなにか書きたいモチベがなくもないが創作というまでにはいたらない、うっすらフラストレーション的なものを抱えているのかもしれない。
 本当は多分、二次創作を書きたいのだと思う。でも、腰を据えてそれにかかれない勢いのなさはまだある。感想じゃなくて物語にするってことになると、二次創作とはいえ、けっこう気合いと作業が要る。もとより怠惰なのでなかなか取りかかれない。そして完成したところですっかり満たされるわけでもないとわかってもいる。不毛なのだ。不毛がわかっているのに、いつかはとりかかってしまうなにかが自分のどこかにある。ので、いずれは書くしかないだろう。書き始めてしまうだろう。
 いちおう、後々には、書いといて良かったなあと思ったりもするかもしれないとは思っている。
 自分が書いたものは拙いのだが、やっぱり推しはこういうとこが良いと思うんだよ!がめちゃくちゃ注ぎ込まれているので、あとで読み返すと、そうそうそうなんだよ推しやっぱり最高に良い~~!!って自分でなれることもままあるので(最近、自分でプラニスフェーリオ読み返して、アブトゥに対して、ほんと好きしかないな!ってなった。自分の作ったものが下手でもなんでも、そこに推しに対する解釈が叩き込まれてるから、それをフックに脳内で幻の推しの良さみを無限再生できる)

 なお、ダン飯のライオスとは別の種類の気持ち悪いが見れると聞き、ブレイバーンも見ようと思っている。(逆もあるらしい、ブレイバーンとは別種のキモ情熱持ちキャラとしてライオスに興味持ってダン飯視聴開始勢が。勇者ロボファン層とTRPGファン層の交流が生まれている?)

ネオアトラス 編集

 K2最新話好きすぎて長語りしてしまったが、ほんとは今年の抱負を書こうと思ってたんだ。

 とりあえず3月いっぱいまでは仕事がメインであんまり推し活動できない目算だけど、3月までどれだけスローペースでもいいからちょこちょこらくがきとか、短編二次小説を書いてくのはがんばってみたい。
 4月以降はね……まずは放置してるセーリング・エラと、Sagresを一通り遊んでいきたいな。
 あと積み本の消化。大航海時代=中世後期の解像度を上げていきたい。推し活動に生かすかはともかくとして、知識だけはもう少し入れておきたい。
 二次創作は、2023年は街のフレーバーテキストで書いた短編集出したけど、今度は発見物と提督たちを絡めたやつ書けたらいいな。
 ペレスとアブトゥをいちゃつかせもしたいが、それはちょっとゆっくり気味に考えている。というのは、ずっと抱えてるアブトゥとペレスの連作のネタがあるんだけど、それを少しづつ進めたいんだよねえ。ただし現段階でもそれなりのボリュームが見込まれてるので、2024年中に完結はまず無理だなと。今年は、もう少ししっかりプロット固めるのと、ちょっとずつ書き進めていくのを心に留めておく程度で。

 個人誌は今年は出せないかもしれないが(今年のうちに文庫本の厚さになる量を書く予定がない)、合同誌はまたやれたらいいな〜。でも今はまだなんもアイデアがない。あとのぐちさんにも、まだなんも相談してない。勝手に、また合同誌やりたいな〜とか思ってるだけ。

 そうだ、そういえば夏の終わり頃に、東京港にイタリア海軍の練習帆船が来るので、それを見に行きたい。オフ会とか設定しちゃうのどうだろ?!と考えちゃうけど、まあ具体的なことはもう少し先でもいいかな。

 とりあえず思いつくのはこんなところ。
 今年もネオアトラスでワァワァする気でいる。もっと掘り下げたいこといっぱいあるんだよなあ

追記:
 そういえば、2023年は提督それぞれ主人公で、恋愛でもない話を書けたのちょっとだけ去年よりは進歩したと思ってるけど、面白い話に書けてるかどうかというとまた別の話なので、質ももう少し上げていけたらなあ。
 二次創作なので、二次創作なりの面白さや伝わり感でいいかなとは思うけど、それにしてももう少し読んで面白いものを書けたいものである。
 まあ、そもそも文章自体がそんなに上手ではないので、もう少しこなれた文章書けるようになりたいねえ。マシになるには、とにかくちゃんと書いていくしかないとは思うけどさ、地道に。

メモ,ネオアトラス 編集

これは自分用の備忘。
少し真面目な話というか。

 そのうちもうちょっとちゃんと書いておこうとは思っているが……
 大航海時代を舞台とし、概ねヨーロッパ人を主人公としてヨーロッパを発して未知の新世界へ……というゲームのストーリーやフレーバーを楽しむにあたり、私自身は、そのあとに続く植民地主義についてまったく意識しないわけにいかないのが本当のところ。
 これは、あくまで私個人の屈託で、大航海時代シリーズなり、ネオアトラスシリーズなりの作品そのものをその点において批判する気はないし、プレイヤーがその視点を持たなきゃと主張する気もない。ただ私自身の意識において、史実にそれなりに寄せてる大航海時代シリーズはもちろん、わりと史実を相当にぼやかしながら進むネオアトラスの「世界の不思議と驚異」でさえも、「海のかなた」への憧れも含めて全てヨーロッパから発する視座から生まれたもの、つまりオリエンタリズム的なものが含まれているということは意識し続けないとなあ、というのがある。
 無邪気に驚嘆され、楽しまれる「探索される側」には、日々の当たり前の生活文化があり、自己完結した世界を生きていた。だが、あるときヨーロッパが押し寄せてきて、それは不可逆に、決定的に変わってしまったのだ。やっぱり大航海時代には暗い側面がつきまとっていて、人類史において近代と呼ばれる時期以降、地球の広い地域を覆った植民地主義の発端がそこにあるのだ。そういう歴史的な流れが現実に存在し、今現在、この瞬間にも、地球上にうごめく人類のあれこれを運命づけてしまっている。そのことはいつも意識の片隅においておかねばと思う気持ちがある。
 とはいえ、二次創作は二次創作だ。私は、好きな作品の好きなとこをワァワァ賞賛するためのものとして二次創作を書く気でいるので、その二次創作において、オリエンタリズムだの植民地主義だの、大航海時代や史実の暗い側面に触れる気はまったくない。二次創作を通して、一次作品や世間を批判的に批評する気もまったくない。
 ただ、これは私自身が学問として若い頃に学んだあれこれから来る感覚ではあるんだけど、ヨーロッパからの「探索」をただ善として賞揚することには慎重であるべしという意識は、どこかにうっすらと抱えておかなくちゃという感覚もまた、確かにあるのだ。……あるんだけど、とか言っておいて私が書く二次創作ではわりと無邪気に、遠くへ、海の向こうへの憧れが出てしまっている。まあ私がそういうの好きなのでついそうなっちゃう。勢い良く書いてしまったあとで、ほんのちょっぴり、考えなしだったかなあと葛藤してる部分はある。でもまあ、やっぱり勢い任せに書いちゃうんだけど。
 ゲーム作品として、大航海やネオアトの続編を望む気持ちもたいそうあるが、ゲーム作品は今や、さまざまに異なる歴史や背景や立場を持つ世界中の人が、自分たちの母語で遊ぶアクセス性を備えるようになった。大航海もネオアトも、大航海時代を夢と冒険にあふれたワンダフル世界巡りツアーとしてのんきに語ることはもうできないだろうなあとも思う。特にネオアトはそのへん顕著なんじゃないかと思ってて、無印や2にはあったいろいろな発見物が1469でだいぶ姿を消してしまっているのは、このへんの事情があるのかもしれないなあと思っている。そしてその配慮の感覚は打ち捨てるべきではないと思うし、当然のものであると思う。
 冬コミで無配コピ本作ったとき、この点に触れても良かったけど触れずにすませちゃって、大変のんきに海の向こうへの憧れというとこにばかり焦点を当てるシメで終わらせてしまったので、ちょっと反省気味に、今ここで言及しておく。

メモ,ネオアトラス,海や船,地図や地理 編集

今年なに書こうかなって書いてたけど、そういえば原作イベで、ペレスがアブトゥの名前つけるとこ、なんか書かなきゃと思ってたんだった! まだなんもプロットとかないけどとりあえずこれ書かないととおもってた。メモ。

メモ,ネオアトラス 編集

 今年はなに書こうかな~
 しばらく推しカプいちゃいちゃを書いていないので、とりま推しカプがいちゃいちゃするだけのだだ甘い話を書きたいけど、ちょっといいネタの思いつきがない。
 冬、冬だからなあ。季節が冬の話、なんとなく書きやすそうという意識はあるんだけどなんかあるかな。冬至、暮れ、年明け、降雪に雪解け……と、なにかとエモイベント多いし、寒いからこう、おしくらまんじゅう的に人びとも自然と寄り集まる感じがあり親密にさせやすい感じがあるけども、具体的になにと言われるとあんま思いつかん。すでに暮れと年明けの話は短編で書いちゃったし。
 なんか焚き火とか北風とか、しもやけおててがもう寒い、とかでネタ考えとくか(童謡にネタを求める発想の貧困)

日記,ネオアトラス 編集

冬コミのお品書き、こっちにも貼っておく!ちょっと幅がはみ出すけど!
2023年12月30日土曜日 東5 フ36a にいますんで遊びに来れる方はよかったらおいでください。
私も、当日まで体調も崩さず予定外のアクシデントもなく、無事に参加できますように。

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ネオアトラス 編集

新刊、本文とりあえず書き上げた!!!
やったったーー!!
とにかくページをちゃんと埋めれている。中身はいろいろズタボロ(これから校正の地獄)にせよ、とりあえず本の形にはできる見通しが立った。
締め切りは来週火曜日の予定だけど、できるならそれよりもう少し早く入稿したいな……いや無理だろ。

雑記を書こうという余裕も多少は戻った。

 とりあえず今は校正始めてて、もう見るからに文章下手だなーって気持ちと、文章はアレだけどまあ意外と面白いんじゃない???って気持ちと、いやヤバいでしょこれ他人様が読んでなにが面白いの?ってしかならないと思うわどこも面白くなくない???っていう気持ちがないまぜになるが、とりあえず書いてるときは楽しかったよ、とても。

書き上げ直後なので、見て見て!書いた!ってやりたい気持ちは結構あるんだけど、昨日、ちょろっと出してみよ!と思ってツイッターに上げた数ページだけでいくつも修正箇所があってめまいがしたので、とりあえず入稿して諦めがついてからサンプルつくろう、と思った。なのでサンプル出しは来週にして、それまでは校正と表紙造りがんばろうね。

日記,ネオアトラス 編集

 準備会から郵便来た!
 通行証と見本誌票入ってたよ~
 「つると葉」って書いてある!! ほんとに抽選通ったんだな(しみじみ)

 そんで、見本誌票だ。これは通行証と同じくらい大事。

 実はコミケに出る目的の一つは見本誌を提出することだったりする。

 コミケの準備会は、提出された見本誌を米沢嘉博記念図書館(明治大)で保管している。現段階では大量の見本誌はほとんど未整理で、今後の運用についても現在以上の状態に整備・発展するかどうかは未だ明白ではないらしいが、今も期間を限ってだが、最新のコミケの見本誌閲覧サービスを提供している。
 こうした運用を見る限り、集積した同人誌見本誌について準備会は、サブカル資料として研究に使われるだけではなく一般閲覧の用途も視野に入れていることは明らかだろう。
 もしもこうした「同人誌図書館」的な運用が継続発展するならば、後世にネオアトラスに萌え方面でハマった人が現れたときにもしかしたら完成しているかもしれない「東京国際マンガミュージアム(仮)」の図書館で検索してもらえれば、ともかくいつにかは萌えの同志がいたということは知ってもらえ、二次創作があるということを喜んでいただけるわけだし、またその二次作品を読んでキャッキャ楽しんでいただけるというわけだ。(まあ、二次作品としての質はともかくとしてだ)

 自分自身が、ネオアトにも二次創作あるのかー!!ぐわー!!!他人が描いてくれなさったペレスとアブトゥ尊い!! 尊いぐわー!!!!!!!と大喜びした人間なので、たとえへっぽこな自作であれ、ともかくも世に残し、いつでも見れる状態にしておくことには気を配っておきたい。コミケに出て見本誌を提出することは、その最良の手段の一つではないかと考えている。

 とかまあたいそうなことも言ってはみたけど、ほんとのとこ、単にコミケに出るという大イベントを自ら設定して、ネオアト萌えオタとして推しを推す活動したい! 力いっぱい推しを祭り、キャッキャしたいんだわ!!! ……みたいな欲が最大のモチベだけどね。

日記,ネオアトラス 編集

昨日あたりから急に冷えてきた。
本土もそうらしい。
日本列島全体でこう大きく気圧配置が動くと、私の住んでいるところも季節が動く。
先週が暑くてどうにもこうにもだったので、涼しい方が嬉しいが、一気に寒くなると気持ちと身体と服の備えが手薄で慌てる。

そういや冬コミ通ってた!やったー!!!!
この雑記でも記録として宣伝あれこれ書いとこうかと思ったけど、とりあえずツイッタとwebカタログでワァワァしたからいっか……
新刊の進捗は全然で、でもとにかく書くしかない。
ツイッターやこの雑記も黙り込むことが多くなりそうだが、多分元気に文字書きに追われているだけだ。
先週までちょっと仕事もあれこれ締め切りがきてたから休めなかったけど、今週、来週くらいは仕事休みを取って執筆に勤しむ日を作るつもりでいる。

日記,ネオアトラス 編集

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